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2024/11/24

WE ACTION MATCHレポート ―オレンジリボン運動(子ども虐待防止を訴える運動)―

いつもノジマステラ神奈川相模原に対し、多大なるご声援をいただき、誠にありがとうございます。

ノジマステラ神奈川相模原は、リーグ第9節のちふれASエルフェン埼玉との一戦を「WE ACTION MATCH」として開催。「子ども虐待のない社会」実現のための啓発活動に取り組み、来場者の皆さまと共に「WE ACTION」と「オレンジリボン運動」への理解を深めることを目的に試合を開催しました。また、昨シーズンに引き続き、相模原市内の児童養護施設「相模原南児童ホーム」と「中心子どもの家」の子どもたちと職員の方々約70名を大型バスで相模原ギオンスタジアムに招待しました。


■児童養護施設を訪問し、子どもたちと交流した選手たち

選手は10月から11月にかけて、「相模原南児童ホーム」と「中心子どもの家」の2施設をグループに分かれて訪問しました。10月11日(金)には「相模原南児童ホーム」にて、児童養護施設で暮らす子どもたちへの理解を深める勉強会を開催。学びを深めて29日(火)に再訪問し、子どもたちとの遊びを通じて笑顔溢れる時間を過ごしました。NFPの近隣にある「相模原南児童ホーム」の子どもたちとは『さつまいも共創プロジェクト』でも交流を深めています。一方、「中心子どもの家」には10月23日(水)と11月8日(金)に訪問。子どもたちと触れ合いながら、室内遊びやサッカー、日常の話題を通じて笑顔が広がる時間を過ごしました。

児童養護施設での勉強会では、施設見学もさせていただきました。

子どもたちとは室内や外での様々な遊びを通じて、交流を深めました!

■選手を出迎えてハイタッチを交わした子どもたち

11月17日(日)の試合当日、バスでスタジアムに到着した子どもたちは、昼食を芝生席で楽しんだ後、みんなで選手を出迎えてハイタッチを交わしました。そして、児童養護施設の職員をはじめとする児童福祉やオレンジリボン運動に関わる皆さまに、選手入場をエスコートして頂きました。試合後にはバスに乗り込む前の選手たちにサインをもらうなどで触れ合い、終始スタジアムの雰囲気を楽しむ様子が見られました。

昼食の「焼きそば」は相模原ケータリング協会さまよりご提供いただきました!
元気いっぱいのハイタッチで、スタジアムに入る選手たちを出迎えます!

■心温まる雰囲気に包まれたスタジアム

スタジアムの入場ゲートでは、相模原市子ども家庭課や相模女子大学高等部、学校法人和泉短期大学が協力し、オレンジリボン運動を広めるための啓発グッズが来場者に配布されました。また、クラブグッズとしてももちゃん LEDアクリルバッジ (オレンジリボンver)を販売し、その売上金全額をオレンジリボン運動に寄付することで地域社会とともに支援の輪を広げています。
スタジアム内の大型スクリーンでは、オレンジリボン運動の啓発映像を流し、来場者に活動の意義を伝える機会となりました。ピッチに目を向けると、伊東珠梨選手がミシンを使って一つひとつ手作りしたオレンジの腕章を選手たちが着用。それはノジマステラの選手だけでなく、ちふれASエルフェン埼玉の選手、審判団にも着用頂き、啓発の思いを込めた試合が行われました。また、入場時に掲げられたオレンジのハリセンは、子ども虐待防止への願いを表現し、観客と選手が一体となる瞬間を作り出しました。
試合中、オレンジのハリセンから響く軽快な音は選手たちへの力強いエールとなり、スタジアム全体が心温まる雰囲気に包まれました。

オレンジリボン啓発ブース。関係各所の皆さま、ご協力ありがとうございました!
ハリセンを掲げ、スタジアムが一体となります!
オレンジリボン腕章はEL埼玉の選手、審判団にも着用いただきました。

■「みんなを応援して、愛情を届けたい」

「中心子どもの家」のスタッフは、子どもたちがスタジアムで楽しそうに過ごす様子に目を細めながら、こう語りました。「画面越しで見る試合とは全然違います。旗を振り、太鼓の音を体で感じ、生の試合ならではの空気感を味わうことができて、本当に良かったです。今年は選手の皆さんが2度も訪問してくださり、特に一度目は雨のため外で遊べませんでしたが、室内でトランプやオセロを一緒に楽しむ時間を作っていただきました。子どもたちも選手たちをより身近に感じたようで、とても喜んでいました。」
スタジアムで選手と再会した子どもも、笑顔を浮かべて言葉を弾ませます。「試合を見に行くこともあるし、練習を見学することもあります。私が特に応援しているのは伊東珠梨選手です。仲良くしてもらっていて、自分のことを覚えてくれているのがとてもうれしいです。」

一方、「相模原南児童ホーム」のスタッフも、選手たちの温かい対応に感謝の意を示しました。「選手の皆さんは、いつも子どもたちの名前を呼んでくれて、とても親しみやすい雰囲気を作ってくださいます。今日は試合前のハイタッチで、いつもとは違うカッコいい一面を見せてもらい、子どもたちも大興奮でした。」
スタジアム入りでハイタッチをした子どもたちも、それぞれに意気込みを語ります。「みんなを応援して、愛情を届けたいです。」と力強く話す子どもや、「ゴールを見るのが楽しみです!」と目を輝かせながら試合への期待を膨らませる子どももいました。

職員の皆さまにはエスコートパーソンも担っていただきました!

■「前向きな気持ちにつながればうれしい」

この日、ノジマステラ神奈川相模原は、観客席からの応援を受け、前半で2得点を奪う力強いプレーを披露。最終的には2-2の引き分けに終わったものの、両チームの全力のぶつかり合いにスタジアムは最後まで熱気に包まれました。
試合後、「WE ACTION MATCH」に込めた思いを語ったのは、ゲームキャプテンとして出場した伊東珠梨選手。悔しさをにじませつつも、交流活動への熱い思いを口にしました。
「2つの施設を訪問させていただいた中で、今日の試合で勝利を届けられなくて残念ですが、こうして関わることで少しでも元気や笑顔を届けられたらうれしいです。またスタジアムに来たいと思ってもらえるよう、これからも交流を大切にしたいと思っています。少しでも楽しいと感じてもらえたり、それが前向きな気持ちにつながったりすれば、本当にうれしいです。」

腕章づくりを担い、この日ゲームキャプテンも務めた伊東珠梨選手。


選手たちは、ピッチでの活躍だけでなく、子どもたちとの交流を通じて育まれた絆を大切にし、その思いを地域全体へと広げています。その取り組みを原動力に、未来を見据えた新たな一歩を踏み出していきます。




<WE ACTION MATCH 協賛企業>

相模原ケータリング協会伊佐設備工業株式会社株式会社横浜シミズ株式会社tassa合同会社Unite株式会社世真



(文=大西徹・株式会社アトランテ)